Moon Night
プロフィール

kurage

Author:kurage
気がつけばアラフィフ。関西在住、女性。自宅安静中。起きて動けりゃいいやの毎日。特技を活かし「セラピールームくすくす」を運営。三毛のシニア猫が1匹。鉢植えが16個。

日本骨髄バンク
アルバム

こっちにセミ、あっちにセミ

昼、 テラスからドン、ガン、ジジ。。という音。
ドンはセミが壁にぶつかった音で、
ガンは床に落ちた音、
ジジ。。はグラちゃんに捕まったセミの鳴き声。
ドンガンは時々、耳にしていたが、ジジ。。はまずい。
まさか。。。

グラちゃんが颯爽とテラスから戻って来た。
セミをくわえて。

ぎゃ~~~~ッ!!!

得意そうなグラちゃん、小さく叫び続けるkurage。

これまでグラちゃんは狩りというものを知らず、
蝶やハエなどに、手を伸ばしたり叩いたりするくらいだった。
『身体がなんだかウズウズして、ついつい手が動くのよ。
これは一体、どういう感覚なのかしら???』
といった感じであった。
そう、おそらくこれがお初の、本格的な狩りである。
グラちゃんも、ドンガンが何の音であるかは
すでに学習済みだったのだ。
ドンで態勢を瞬時に整え、ガンで飛びつき食らいついた様子が
容易に想像できる。

初の獲物、kurageに持ち帰ってくれたその気持ちはとても嬉しい。
(猫は「おみやげ」の行為をする)

セミを床に置き、周囲をグルグル回るグラちゃん。
『えへん♪えへん♪えへん♪』
kurageは脳みそを回転させた。
すぐに。。。すぐにこれを片付けないと。
グラちゃんの野生の本能に火がつく前に!
屋内でセミをおもちゃに悪魔に化すところは見たくない。
トスパストスパス、あの恐ろしい猫の遊び。
食うなら食う、食わないなら食わない。
一思いにさっさと殺してやって!(>_<)
そう叫ばずにはいられない、危険な遊びbyマコーレ・カルキン。

幸い、穴はあいてない。
これがうにやチャタだったなら、最初の一噛みでもう助からない。

虫は見るのは好きだが、触るのはイヤだ。
子供の頃からそうだった。
掴める虫はごく少数に限られている。
セミはムリッ!
何か、何かに移して外に。。。
この場を離れるとその間に修羅場になるから、
手近な物でなんとかしないと。

へぇ~、クマゼミ(だよね?)の腹側ってこんな風になってるのか。
ミンミンゼミやアブラゼミはよく見かけたが。
はっ、いかん。急がねば。

セミはおとなしくプラ容器に移され、テラスに戻った。
グラちゃんはしばらく自分の行動に興奮していた。

ちなみに、猫がおみやげ行為をするのは、
飼主を家族に見立てているからで、
自分が捕まえた貴重な食べ物を相手に分けるのは、崇高な行為である。
kurageの小さい叫び声はちょうど歓喜の叫びに似ており、
「いや~~~~~!!!」とそこらをウロウロするのは、
喜びと感動で興奮して動き回っているようなものであり、
猫達はメンツを保てる。
顔を引きつらせながら、必ず私は礼を言う。
もらった物は私の物で、1人で有り難くちょうだいしましたよと、
猫には見られぬように逃がすのだった。

おみやげではなく、単に安心して食べられる場所(巣)に
持ち帰ったという時もあり、そんな時、猫は
誰も近づかせずにバリッガリッと豪快な音を立てて食う。
(セミの体内はほとんどが空洞)
その後始末は、当然、kurageだ。
バラバラ死体を片付けるのは精神衛生上、非常に悪い。

数分後、セミは消えていた。
良かった、まだ飛べたんだ。

夕方、鉢の水やりにテラスへ出ると、セミが転がっていた。
えーっと。。。戻って来たんですか?
背中のくぼみは間違いなくさっきのセミ。
死んでると思ったが、まだ生きてるんだな。
グラちゃんに見つからないうちに、また移動させた。

夕刊を取りに行こうと玄関を開けると、天井に黒っぽい塊が二つ。



セミだった。
マジでビビりますぜ。
玄関にへばりつき、呼吸を整えるkurage。
1匹はすぐに飛んで行った。



就寝前にものぞいてみたが、まだ同じ場所にいた。
クマゼミ、よくわからない。

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